個人の教室サイトを
98件調べてわかったこと。
トップページに、何が、どの順で載っているか。6業種の教室サイトを数えました。
料金をトップに載せている教室は少数でした。中学受験塾とスイミングは0件。体験の入口がない、講師の顔がない、更新が止まっている。自分の教室のサイトを作る前に、まわりの教室がどうなっているかを知っておくと、何を書けば一歩前に出られるかが見えてきます。
調べ方と、わかっていないこと
2026年9月に、Web検索で見つけた教室の公式サイトのトップページを開き、書かれている内容と、その並び順を記録しました。ポータルサイトや比較記事は外し、大手チェーンは各業種2〜3件までに抑えて、個人・小規模の教室を中心にしています。
| 業種 | 件数 |
|---|---|
| 個別指導・学習塾 | 21件 |
| 中学受験塾 | 17件 |
| 英語教室 | 18件 |
| ピアノ・リトミック | 23件 |
| スイミング | 9件 |
| ゴルフ | 10件 |
| 合計 | 98件 |
数えたのは「何が書いてあるか」と「並び順」だけです。書体や配色、デザインの良し悪しは測っていません。写真の枚数や、最初の一画面にどこまで入っているかは目安です。個々の教室名は出しません。
いちばん多かった
トップページの並び順
業種が違っても、並び順はよく似ていました。最初に目に入る一画面は、写真が切り替わるスライダーが最も多く、見出しは「地域名+業種名」か、「楽しい」「寄り添う」といった気持ちに訴える言葉のどちらかでした。
どちらの見出しも、その教室が誰のための、何が違う教室なのかまでは言っていません。
よくある並び順
お知らせ
特徴・選ばれる理由
コース
講師
生徒・保護者の声
料金(多くは別ページ)
入会までの流れ
よくある質問
アクセス
料金をトップページに
載せている教室は、少数でした。
| 業種 | トップに料金あり |
|---|---|
| 個別指導・学習塾 | 21件中7件 |
| 中学受験塾 | 17件中0件 |
| 英語教室 | 18件中8件 |
| ピアノ・リトミック(個人の教室) | 20件あまりのうち3件 |
| スイミング(月謝) | 9件中0件 |
| ゴルフ | 10件中4件 |
どの業種でも、料金をトップに置いている教室は半分に届きませんでした。中学受験塾とスイミングは1件もありません。
保護者の側から見ると、料金は「通えるかどうか」を決めるいちばん最初の情報です。それが別ページの奥にあるか、問い合わせないとわからない。逆に言えば、料金をトップで見せるだけで、多くの業種で少数派の側に入れます。比べられたときに、先に安心してもらえる側です。
よく見かけた、もったいないところ
更新が止まっている
著作権表示が2010年代のまま、お知らせやブログの日付が古い。まだ教室をやっているのか、見た人が迷います。
最初の画面に体験の入口がない
興味を持った人が、どこを押せば体験を申し込めるのかが、最初の一画面ではわからない。
講師の顔がない
個人の教室ほど「誰が教えるのか」で選ばれるのに、写真も名前も見当たらない。
お知らせが上を占めている
いちばん目立つ場所に、休講や行事のお知らせが並んでいる。初めて来た人に必要な情報が下に押し下げられています。
業種ごとに数えたこと
| 業種 | 数えたこと | 件数 |
|---|---|---|
| 個別指導・学習塾 | 最初の画面に体験の申込ボタンがある | 21件中17件 |
| 塾長の顔・メッセージがある(個人・小規模) | 18件中7件 | |
| LINEで問い合わせできる | 5件 | |
| 中学受験塾 | 料金をトップに載せている | 17件中0件 |
| 合格実績を最初の画面の近くに出している | 6件 | |
| 最初の一歩を「相談・説明会」にしている | 6件 | |
| 英語教室 | 講師の顔がない・確認できない | 18件中11件 |
| 英検の実績を数字で書いていない | 18件中14件 | |
| LINE対応(すべて個人・小規模) | 6件 | |
| ピアノ・リトミック | 講師の顔を出している(個人の教室) | 20件あまりのうち3件 |
| 住所を「申込み後にお知らせ」と明記 | 4件 | |
| LINE対応 | 11件 | |
| スイミング | 級の一覧表(進級表)をトップに載せている | 9件中0件 |
| 見学席をはっきり書いている | 1件 | |
| 送迎バスに触れている | 6件 | |
| ゴルフ | 初心者を明示/女性を明示/シニアを明示 | 9件/6件/3件 |
| レンタルクラブ無料を明記 | 4件 |
ピアノ・リトミックは個人の先生が自分で作ったサイトが中心で、作成ツールの内訳もさまざまでした。
うまくいっている教室がやっていたこと
業種を越えて使えるものだけを並べます。
- 料金をトップで見せる1回あたりの単価や、月払い・年払いの比較まであると、なお伝わります。
- 体験の中身を数字で書く「60分×4回」「2回まで無料」「体験の総額1,000円」のように、何をどれだけ受けられるかが一目でわかります。
- 勧誘への不安を先に消す「体験のあとに電話で営業はしません」「無理に入会をすすめません」と、最初に書いておく。
- 地元の言葉を使う対象の中学校名、地元の模試、最寄り駅から歩いて何分か。
- 空き状況・時間割・定員を見せる問い合わせる前に「通えるかどうか」がわかります。
- 体験・入会までの流れを1か所にまとめる何回ページを行き来しなくても、申し込むまでの道筋が見えます。
- 講師の顔と経歴、生の声を見せる手書きの感想文や、塾長が話す動画を載せている教室もありました。
- 最初の一文で、対象と成果を言い切る「1クラス10名以下」「女性と初心者・シニアのための」のように、誰のための、何が違う教室かを最初に言っています。
この8つを、自分の教室のページに当てはめるためのチェックリストを別にまとめました。
差がつくのは、
デザインより先に「載せる情報」。
98件を見て、いちばん強く感じたのは、多くの教室サイトが同じ型で作られているということでした。お知らせから始まり、特徴、コース、講師と続いて、料金は別ページ。どの教室も悪くはないけれど、並べて見ると見分けがつきにくい。
逆に言えば、小さな教室でも、料金・体験の中身・講師の顔・通えるかどうかを最初の画面の近くに出すだけで、比べられたときに一歩前に出られます。高いデザイン費をかける前に、まず載せる情報を見直すほうが、費用もかからず効き目もはっきりしています。
自分の教室に当てはめると、
どこから直すのがいいか。
開業前の方も、開いたばかりの方も、90分のオンラインで一緒に整理します。決まっていないことを並べて、次にやる順番まで持って帰ってもらいます。
事例協力枠は、開業予定が1年以内、または開業して1年以内の方が対象です。セッション後に感想を書いていただき、お名前や教室名を出さない形で事例として掲載します。